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瀬尾 俊弘
Migration '95, 0 Pages, 1995/00
本件は、PNC-CEA協定に基づく。廃棄物処分の性能評価研究分野における共同研究の一つとして実施されている。東濃地下水中のコロイド/有機物研究のこれまでの成果(特にコロイド関連)について述べたものである。報告内容は東濃地域のウラン鉱床と地下水の化学的特徴の概要、地下水中のコオイドのサンプリング方法および各種分析結果からなる。得られた主な分析結果は、(1)コロイドは、主に硫黄に富んだ粒子ケイ酸塩鉱物からなる。(2)地下水中のコロイドの重量濃度は5mg/l以下である。(3)コロイド相への地下水中のウランの濃集は特に認められない、および、(4)地下水中のトリウムと希土類元素濃度は非常に低く(IPPB)コロイド相に濃集しているものはないである。これらより、本地域では地層中の元素の移行現象におけるコロイドの役割は低い可能性がある。
油井 三和; 三原 守弘; 畑中 耕一郎; 梅木 博之
Migration '95, (3), 51 Pages,
比較的最近まで計算機の計算の限界により、放射生核種と岩体表面との相互作用を伴った化学反応を物質移動モデルで表現することがかなり制約されていた。数学的な解析を実行化するために多大な簡素化したプロセス(たとえば、吸着に対するKアプローチ)のみならず、コードを暗箱化したり、ユーザフレンドリ化を極端に行ってきた。この観点から一組の新たな計算機コードの開発をNagraとPNCとの共同プロジェクトとして実施した。これは現実的でありながら物質移動を完全に取り込んだ手法で核種と岩体との相互プロセスを模擬するものである。本報告では、開発した計算機コード「SANTA」に関する様々なバージョンの構造について概論し、線型及び非線型の吸着、速度論による吸着、鉱物の溶解と沈澱、マトリクス拡散並びに多重の移行経路について述べている。この計算機コードの適用として2ケース行った。一つはグリムゼルにおけるトレーサ試験での
澁谷 朝紀; 佐藤 治夫; 芦田 敬; 油井 三和
Migration '95, ,
地層処分性能評価研究として、ベントナイト中での核種の吸着挙動把握のための吸着及び拡散実験を行った。バッチ法の吸着実験では、陽イオンと陰イオンの例としてCs,Seについて行った。この結果、CsはCs濃度や共存イオン濃度が上昇すると分配係数が低下すること、吸着前後で陽イオン濃度が変化していることがわかった。また、Seの吸着率はpHによって変化し、ベントナイト中の黄鉄鉱、-FeOOHへは強く吸着するもののモンモリロナイト、石英、長石へはほとんど吸着しないことがわかった。これらの結果は、Csは陽イオン交換モデル、Seは表面錯体モデルにより説明できることが分かった。さらに、圧縮ベントナイト中のCs,Seの遅延効果を評価するために、Cs,Seの圧縮ベントナイト中の分配係数について、上記のモデルによりそれぞれ計算した。一方、これらの値の妥当性を評価するために、In-diffusion法による拡散実験
芦田 敬; 澁谷 朝紀; 油井 三和
Migration '95, ,
実ガラス固化体を蒸留水で飽和させた圧縮Na型ベントナイトに埋め込んだ核種移行試験を室温にて実施し、実ガラス固化体に含まれるCsのベントナイト中での移行挙動について評価を行った。この試験条件下では、Csは実ガラス固化体からの浸出、圧縮ベントナイト中の拡散・本報告では、試験結果とモデリング結果の比較検討を行った。実ガラス固化体は、東海再処理工場で発生した高レベル放射性廃液を用い、小型セラミックメルターで溶融して作製した。モデリングにおいて使用した各パラメータは、本試験とは独立した以下の個別試験及びモデル解析により取得した。Csの実ガラス固化体からの浸出挙動は、ガラスマトリクスとの調和溶解とした。拡散挙動は、ベントナイトと空隙水との電気化学的相互作用から評価した。収着挙動には、Csとベントナイト中のイオンとのイオン交換モデルを適用した。これらのパラメータを用い、PHREEQEコード等により地球